モロッコの温泉とは?
凄いところだった。
煮えたぎった湯が溶岩の間に入っていた。
まさに原水をそのまま提供する。
日本の温泉みたいに、
ちょうど良い温度にしてくれたりはしない。。。
この時、「こんなに熱い湯だと入れない」
と、アノアに訴えてもわかってもらえなかった。
「水混ぜたら、温泉じゃない」
の一点張り。そりゃそーだ。
みんなお猿さんのように、
お尻を真っ赤にしながら、我慢して浸かるのだ。
この時、日本の♨️を体験してもらわないと!
と、強く思ったのを覚えている。笑
一応、温泉施設もある。
が、内容は一緒である。
広いプールみたいな温泉に、
プールサイドにぶら下げるみたいに
お尻を熱湯につける。
すごいところだが、中国人のグループや、
リウマチぽいお爺さん、お婆さんは沢山いて
治療目的に来ているようだった。
こんな我慢大会みたいなことをして、
逆に具合が悪くはならないのか?
後日談ではあるが、日本の温泉を知った後、
アノアさんに謝られた。
日本の温泉は、快適で、水を混ぜたニセモノ♨️
かもしれんが、素晴らしいと思ったようで。
百聞は一見にしかず、だなあ。
こーいうことは、沢山ある。
みんな国際カップルは、言葉が出来ないと、
みたいなことを言っているが、
それ以前の問題の方が多い。
温泉施設でも、ロクに熱湯に浸かることが出来ず
アノアさんを待っている間、お金も何もなかった
ので、置いていかれたら、誰かに頼んで、
日本大使館に電話するしかないな。
とボンヤリ考えていた。
大丈夫だったから今があるのだけど。
山間の温泉は、夜も人がたくさん入っている。
24時間オープンなのだ。暗闇風呂。
アノアさんは夜中も行っていたけど、
私は昼間の温泉で、相当疲れていたので、
遠慮した。もうお腹いっぱい。
そんなのは、まだ序の口であったと、
翌朝思うことになるのも知らず。
朝食を済んで、朝10時くらい、
アノアさんと山間の温泉へ向かった。
何やら人集りができていた。なんだろう?
すると、警備員のようなおじさんが、
ピーッと笛を吹いた。
ドドド〜と、男性の軍団がやってきた。
よく見ると人集りは、女の人だけ。
「次は女の番だから、はやく準備して!」
アノアさんに急かされる。涙
よくわからんが、お風呂道具を持って行く。
車椅子のおばあちゃんもすごい勢いで、
温泉に向かって行った。
お猿さんのように、皆で浸かる。苦笑
ピーッと再び笛が鳴ると、
アタフタと皆洋服を着はじめ、
男湯に入れ替わる。30分くらいだったかな?